がんや重い慢性疾患が進行すると、通院そのものが犬猫やご家族にとって大きな負担になることがあります。「できるだけ自宅で過ごさせたい」「食欲が落ちてきた」「立てなくなってきた」「痛みがあるのか分からない」といったご相談もあります。

自宅療養を続ける場合も、状態の変化を確認しながら必要な診療を考えることが大切です。病院への移動が難しいときは、往診という選択肢があります。

自宅療養中に確認したいこと

食欲や飲水量、呼吸、排尿・排便、眠り方、動き方、痛みを疑う変化、吐き気、体重の変化などを確認します。日によって変化することもあるため、普段との違いを把握しておくことが重要です。

痛みは分かりにくいことがあります

犬猫は痛みを言葉で伝えられません。触られることを嫌がる、姿勢が変わる、呼吸が速い、落ち着かない、食欲が落ちる、動かなくなるなどが痛みと関係している場合があります。

食べられない理由を確認します

食欲低下には、吐き気、痛み、脱水、便秘、口腔内の問題、薬の影響など複数の原因が関係します。食事を工夫するだけでなく、食べられない背景を確認したうえで対応を考えます。

自宅で診察を受けるという方法

通院が難しい場合、往診で全身状態を確認し、状態に応じて痛みや脱水の評価、採血・血液検査、点滴、投薬内容の確認、食事や栄養管理、自宅での介護方法などを検討します。

すべての検査や治療を自宅で行えるわけではありません。入院や病院設備を使った検査・処置が必要な状態では、適切な医療機関での診療が必要になることがあります。

ご家族の希望も含めて考えます

自宅で過ごす時間を大切にしたい、移動の負担をできるだけ減らしたいなど、ご家族が重視することも確認しながら、その時点でできることを一緒に考えます。

緊急性が高い場合

強い呼吸困難、意識状態の低下、大量出血、けいれん、急激な状態悪化などがある場合は、往診を待たず救急対応可能な動物病院での受診が必要になることがあります。

よくあるご相談

がん治療中で通院が負担になってきました。往診できますか?

通院が難しくなってきた犬猫についてもご相談いただけます。現在の治療内容を確認し、往診で対応できる範囲を検討します。

自宅療養中の食欲低下も相談できますか?

はい。吐き気、痛み、脱水、便秘、薬の影響なども含め、食欲が落ちている背景を確認しながら対応を考えます。

往診だけですべての治療を続けられますか?

すべてを自宅で行えるわけではありません。入院、救急処置、病院設備を使った検査が必要な状態では、動物病院での診療が必要になることがあります。

往診について詳しく見る / 高齢犬猫・通院が難しい場合の往診